特別インタビュー

移住先としてあらゆる世代に住みやすい北海道札幌エリアの魅力を、「札幌市役所」の皆さまに伺いました!

総人口数が全国4位、「地域ブランド調査2024」の市区町村魅力度ランキングで2位を獲得した札幌市は、移住先として注目を集めているエリアです。JRや札幌市営地下鉄など交通面が整備され、あらゆる業種の企業が集まるなど都市機能を備えながら、中心地から一歩足を伸ばせば自然豊かな公園や温泉などがあり、利便性と自然が共存した移住にもぴったりな街です。

今回はそんな札幌について「札幌市まちづくり政策局 政策企画部 公民・広域連携推進室(以下、公民・広域連携推進室)」および「札幌市経済観光局 経営支援・雇用労働担当部 雇用労働課(以下、雇用労働課)」を訪ね、その魅力についてお話を伺ってきました。

札幌市まちづくり政策局 政策企画部 公民・広域連携推進室 山本さん(左)と仲谷さん(中)、札幌市経済観光局 経営支援・雇用労働担当部 雇用労働課 高久さん(右)
札幌市まちづくり政策局 政策企画部 公民・広域連携推進室 山本さん(左)と仲谷さん(中)、札幌市経済観光局 経営支援・雇用労働担当部 雇用労働課 高久さん(右)

都市機能と自然の共存こそ、札幌市の魅力!

――まずは、札幌市の概要について教えてください。

公民・広域連携推進室:札幌市は、北海道の政治・経済・文化の中心地です。80年にわたって道政を担った「北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)」や「札幌市時計台」など、北海道の歴史を語る建物が今も残っている街になります。1972(昭和47)年には、札幌市が日本で最北端の政令都市になりました。また、1950(昭和25)年からは「さっぽろ雪まつり」や、1992(平成4)年からは「YOSAKOIソーラン祭り」などのイベントを開催しており、世界中からさまざまな方がお越しになっている街です。 

「第60回 さっぽろ雪まつり」(大通会場)の様子
「第60回 さっぽろ雪まつり」(大通会場)の様子

――札幌市で暮らす魅力について教えてください。

公民・広域連携推進室:札幌市で暮らす魅力は、主に3つあると考えております。まずは「自分らしい暮らしを大切にできること」です。札幌市はオフィス街などの中心地へのアクセスがよく、1日平均通勤・通学時間は35分と、全国の1時間21分よりもかなり短くなっております。その分、趣味や家族などに使える時間が長くなり、より自分らしい生活を楽しむことが可能です。

2点目は「おいしい食を味わえること」です。札幌市は北海道の物流の中心地で、採れたての野菜や果物、魚介類などが道内各地から集まります。札幌ラーメンやジンギスカン、お寿司などの有名な食べ物を日常的に味わっていただけます。

札幌は全道の魚介が集まる北の台所、鮮度の良さが際立つ生ものをぜひ!
札幌は全道の魚介が集まる北の台所、鮮度の良さが際立つ生ものをぜひ!

公民・広域連携推進室:3点目は「家族と過ごす休日を楽しめること」です。札幌市は屋外アクティビティが多く、「国営滝野すずらん丘陵公園」や「サッポロさとらんど」など、お子様と遊んでいただける場所が豊富にあります。

「サッポロさとらんど」では乗馬も楽しめる!
「サッポロさとらんど」では乗馬も楽しめる!

――道内の他市町村と比較したとき、札幌市の魅力はどのようなところにあるとお考えでしょうか。

公民・広域連携推進室:中心部にはビルや住宅が建ち並んでいる一方、中心地から少し離れた場所には自然や公園、さらには「定山渓温泉」などがあり、都市機能と自然環境の2つを併せもっている点が札幌市の魅力です。

道外の方からすると「北海道は自然が豊富だけど、田舎で暮らしにくいのでは?」とイメージされるかもしれませんが、道内の中でも札幌市は特にJRや地下鉄、バス、市電が充実しているので、交通面で困ることは多くありません。もちろんスーパーマーケットやデパートなども充実しているので、道外の方も安心して移住できるのが札幌市です。

歴史と自然あふれる「定山渓温泉」
歴史と自然あふれる「定山渓温泉」

移住先として注目を集める札幌市

――移住で不安要素やわからないことなどがあった際、まずどちらへ相談するのがよいでしょうか。

公民・広域連携推進室:冬の過ごし方や気候など札幌の暮らし全般に関することでしたら、公民・広域連携推進室にご相談いただけます。実際に「雪がどの程度積もるのか」「冬の交通機関の遅れはどうなのか」など、特に冬の暮らしに関するご相談を多くいただいております。

また、札幌市への移住に際して暮らし全般に関することと一緒に聞かれることが多いのは、転職など仕事のご相談です。このような場合は札幌UIターン就職センターへご案内しております。

雇用労働課:札幌UIターン就職センターは、道外の学生および社会人の方の就職支援等を目的とした窓口で、東京都千代田区と札幌市内の2箇所に開設しております。「道外の大学に進学したが、やっぱり札幌に戻りたい」「札幌にUIターン就職するにあたって、仕事の情報を知りたい」といった声にお応えして、2016(平成28)年に開設いたしました。同センターでは、キャリアコンサルタントが就職のご相談に応じたり、道内の企業様の求人情報をご紹介したりしております。仕事に関するご相談はもちろんですが、「車がないと通勤できないですか?」「「さっぽろ」駅から「大通」駅まで徒歩で移動することはできますか?」といった、札幌市での通勤や暮らしに関するご質問をいただくこともあります。

相談できる環境を整え、イベント開催などで札幌への移住に注力
相談できる環境を整え、イベント開催などで札幌への移住に注力

――札幌市へ移住を検討されている方は、どのような方が多いでしょうか。

公民・広域連携推進室:特に偏りがあるわけではございませんが、例えば退職後のセカンドライフとして考えている方や、30~40代で仕事が一段落した方、子育て中で豊かな自然を求めて移住を検討されている方などが見られます。総じて、年代や世帯構成の異なる方から移住のお問い合わせをいただいております。

雇用労働課:テレワーク等で働き方が変わり、色々な場所で働けるようになってきた中で、選択肢の1つとして自然が豊かな札幌市への移住を考える方が増えてきたように感じます。

自然を使ったアクティビティも、札幌市内は豊富!
自然を使ったアクティビティも、札幌市内は豊富!

都内でも行われるさっぽろ圏への移住イベント「北海道さっぽろ圏移住フェア」

――移住者向けのイベントについて教えてください。

公民・広域連携推進室2019(令和元)年度から、年に1回、東京で「北海道さっぽろ圏移住フェア」を開催しております。札幌市の職員が直接移住に関するご相談を承っているイベントで、実際に多くの方がお越しになられております。また、この「さっぽろ圏」というのは、札幌市だけでなく、小樽市や千歳市など近隣市町村も含む、合計12市町村となります。「札幌に住みながら、千歳に通勤する」「小樽に住みながら、札幌に通勤する」など、住みやすい圏域を活かした暮らしの魅力をお伝えしております。

さっぽろ圏の12市町村の担当者が直接ご相談や疑問にお答えする「北海道さっぽろ圏移住フェア2025」(提供:札幌市)
さっぽろ圏の12市町村の担当者が直接ご相談や疑問にお答えする「北海道さっぽろ圏移住フェア2025」(提供:札幌市)

公民・広域連携推進室2025(令和7)年2月15日(土)に、東京交通会館(有楽町)にて「北海道さっぽろ圏移住フェア2025」を開催いたします。12市町村の相談ブースのほかに、お仕事に関するご相談ができる札幌UIターン就職センターのブースや、主婦(夫)の移住後の暮らしなどをご相談いただける移住生活相談のブースなどが設置されます。

さらに、先輩移住者の相談ブースがあり、実際にさっぽろ圏に住んでいる方から体験談をお聞きいただける機会も設けております。2024(令和6)年から始めた取り組みで、あらゆる世帯構成の相談者様に対応して、単身者の方やお二人で住んでいる方、お子様がいる方などが先輩移住者として参加されました。さっぽろ圏での“実際の暮らし”を聞ける場として、好評をいただいております。

――これから札幌市に住みたいと考えている方にメッセージをお願いいたします。

公民・広域連携推進室:市内の中心部である札幌エリアの利便性はもちろんのこと、円山やすすきのからも「さっぽろ」駅まで地下鉄ですぐに行くことができます。冬の暮らしが不安な方も多くいらっしゃるとは思いますが、「さっぽろ」駅から「すすきの」駅まで南北で約1.7kmに地下歩行空間があり、地下で移動できるようになっております。地下歩行空間は商業施設やビルと直結しており、冬場の移動も非常に快適です。

地下鉄さっぽろ駅と大通駅をつなぐ地下通路「札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)」
地下鉄さっぽろ駅と大通駅をつなぐ地下通路「札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)」

公民・広域連携推進室:また、「大通公園」や「中島公園」、「円山公園」など自然を感じられる場所や、おいしい飲食店も多くあるエリアですので、ぜひ一度実際に街を歩いてみて、札幌市の魅力を体感していただきたいと思います。

札幌市まちづくり政策局 政策企画部 公民・広域連携推進室 山本さん(左)と仲谷さん(中)、札幌市経済観光局 経営支援・雇用労働担当部 雇用労働課 高久さん(右)
札幌市まちづくり政策局 政策企画部 公民・広域連携推進室 山本さん(左)と仲谷さん(中)、札幌市経済観光局 経営支援・雇用労働担当部 雇用労働課 高久さん(右)

札幌市役所

札幌市まちづくり政策局 政策企画部 公民・広域連携推進室 山本さん(左)、仲谷さん(中)
札幌市経済観光局 経営支援・雇用労働担当部 雇用労働課 高久さん(右)
所在地:北海道札幌市中央区北1条西2
電話番号:011-211-2111
URL:https://www.city.sapporo.jp/
※この情報は2024(令和6)年12月時点のものです。