札幌の中心「すすきの」の充実した住環境と、ふらっと行ける魅力的なスポットをレポート
北海道の大都市札幌市。札幌市の人口は195万人を越え、東京、横浜、大阪、名古屋に次ぐ巨大な都市圏を形成しています。その札幌の中でも中心となるのが、すすきのエリアです。地下鉄南北線「すすきの」駅、東豊線「豊水すすきの」駅の2線を利用でき、市内を移動できる札幌市電「すすきの」電停もある便利な立地です。
JR「札幌」駅から「すすきの」駅は地下歩道でつながり、徒歩での移動も楽々。「札幌」駅北口地下歩道から地下街「アピア」、札幌地下歩行空間チカホ、「さっぽろ地下街ポールタウン」を経て、地下鉄南北線「すすきの」駅までの約1.9kmを結んでいます。地下街には多彩な飲食店や雑貨店などの商業施設があり、雨や雪などの天候を気にせずに行けるのも魅力です。観光客も多く、繁華街のイメージが強いすすきのですが、住む街としてはいったいどんな街なのか、実際に歩いて調査してきました!
スーパーマーケットやコンビニ、ドラッグストアが充実する住みやすい街
まずは日頃の買い物事情から見てみましょう。すすきのエリアには夜遅くまで開いているコンビニエンスストアや、コンパクトなスーパーマーケットが多数あります。北海道を代表するコンビニエンスストアの「セイコーマート」、野菜も販売する「まいばすけっと」など多数あり、ちょっとした買い物も気軽にできます。
南北線「すすきの」駅から徒歩圏内のスーパーマーケット「ディナーベル ススキノ 南7条店」は24時間営業で、お総菜やお弁当も種類豊富です。また、「ツルハドラッグ 南6条店」などドラッグストアも充実していて、日常の暮らしの中の買い物は便利にできます。
北海道を代表するコンビニ
お総菜が人気
買い物が楽しくなる個性豊かな専門店が点在
昼間にゆっくりと買い物したいときは、細やかなやりとりや会話も楽しい専門店へ。北海道を中心に全国の美味い魚を集めた鮮魚専門店の「うおいちマーケット」では、鮮度抜群の魚介はもちろん、握りたてのお寿司や鮮魚の総菜もあって、弁当も種類豊富と人気です。ほかにも、旬の野菜や果物が安い八百屋「ダイシンオオツカ」、揚げ物に定評のある精肉店「肉のさだかた」など、個性豊かな専門店があります。
ファッションでおすすめなのは「PANDEMIXXX」。ここは皮革を使ったオーダーメイドができる工房で、縫製や加工を行うリメイクなどが可能です。綿密な打ち合わせにより、細部にまでこだわった理想のアイテムをリメイク、製作してくれます。
コンビニも多数
鮮度の高い魚介類
札幌の有名スポットも身近に
北海道観光で人気のあるスポットもすすきのエリアから近く、日常の中で無理なく行けるのも魅力のひとつ。まずひとつめは観光客から絶大な支持を受ける「札幌ビール園」です。東豊線「豊水すすきの」駅から3つ目の「東区役所」駅で下車、徒歩10分で到着します。1890(明治23)年に建設された歴史的建造物の中で、生ビールとジンギスカンが楽しめます。
同じく東豊線の「福住」駅には、「少年よ、大志を抱け」の名言で有名なクラーク博士像がある「さっぽろ羊ヶ丘展望台」があります。展望台近くには、ちょっとしたカフェも併設されているので、北海道産の夕張メロン味ソフトクリームを食べながら、優雅な時間を過ごすことができます。
また、地下鉄東西線「宮の沢」駅から徒歩5分の場所には、銘菓で有名なお菓子メーカーが運営する「白い恋人パーク」も。北海道みやげの定番「白い恋人」の工場見学はもちろん、おかし作り体験や素敵なカフェも併設。庭園の素敵な西洋風の建物は、撮影スポットもたくさんあり、にぎわっています。
歴史的建造物の中で
生ビール!
クラーク博士像
新たな商業施設も続々誕生!
すすきのエリアは、新たな商業施設が誕生してますます便利になりました。南北線「すすきの」駅から直結するのは「COCONO SUSUKINO」。2023(令和5)年11月に開館、地下には「スーパーマーケット ダイイチ」やマルシェ、フードホールや「COCONO横丁」もあって、バラエティ豊かな飲食店が集います。また5、6階には映画館の「TOHOシネマズすすきの」も入り、駅チカで気軽に利用できます。
また、2023(令和5)年7月に開業した市街地再開発ビル「moyuk SAPPORO」1階には、Z世代をターゲットとする専門店型の「キラキラドンキ」がオープン。「日本のKAWAIIと北海道のオイシイ」がコンセプトで、韓国コスメやキャラクター雑貨など、トレンドに特化する店舗展開で注目が集まっています。
2023(令和5)年オープン!
駅から直結
映画館やホールも充実。音楽やアートも楽しめる街
もともとすすきのエリアにはたくさんの映画館がありますが、またひとつ「COCONO SUSUKINO」に、新たなシネコンが誕生しました。「TOHOシネマズ すすきの」は、10スクリーン、1,732席の大型シネコンです。周辺には、「狸小路商店街」にあるミニシアター「シアターキノ」や、4つのスクリーンを持つ「サツゲキ」もあり、さまざまな映画作品を楽しめそうです。
さらに「札幌」駅周辺には12スクリーンを持つ大型シネコンの「札幌シネマフロンティア」があります。また、地下鉄南北線「中島公園」駅から徒歩3分には「Zepp Sapporo」も。ロックやポップミュージックのライブが行われ、大物アーティストも登場します。ほかにも、日本初の人形劇の専門劇場「人形劇こぐま座」、優良ホール100選に選定された「札幌コンサートホールKitara」など、音楽やシネマ、演劇などが徒歩圏内で楽しめます。
COCONO SUSUKINOの
5階と6階
大物アーティストも登場
自然が感じられる大都市札幌の公園
都市の中にあっても、北海道の自然が感じられる公園が多数あり、市民のオアシスとなっています。まずは旅行客の観光スポットでもある「大通公園」です。東西に細長い公園で、その距離は約1.5km。1丁目から12丁目までの12ブロックに分かれていますが、すすきのエリアから近いのは西7丁目、西8丁目のエリア。ここは大通公園の中でも遊び、イベントゾーンになっていて、プレイスロープや遊具などがあります。
南東へ徒歩10分ちょっと歩けば「中島公園」に到着。市のほぼ中心部に位置しながらも、藻岩山を背にさまざまな草木を配する緑豊かな公園です。公園内には、国指定重要文化財や池もあり、「日本の都市公園100選」にも認定されている美しい総合公園です。公園の一角には「北海道立文学館」や「中島児童会館」、隣接する「札幌市中島体育センター」などもあり、市民の憩いの場となっています。
札幌の顔
水と緑豊か
自然、歴史、文化の散策
最後は自然や歴史、文化を紐解いていきましょう。すすきのエリアから東へ1kmほど行くと豊平川にあたります。ここは河川敷が整備され、野球場やパークゴルフ場があって、気軽にスポーツを楽しめます。広い遊歩道はのんびり散歩にぴったりで、ウオーキングやランニングをする地元の方々の姿もよく見られます。
徒歩でも行ける「札幌」駅周辺には、1888(明治21)年に建てられた、アメリカ風ネオ・バロック様式の建築が美しい「北海道庁旧本庁舎」があります。この歴史的建造物は現在改修中で、2025(令和7)年度にリニューアルオープンを予定しています。現在建物は直接見ることができませんが、精巧に作られた写真入りの養生シートは、今だけのものと、写真を撮る人も多く見られます。
また、西側には「北海道大学 植物園」もあり、地元ではもちろん、観光客にも人気となっています。
ゆったりと広い河川敷
今だけ見られる
写真付き養生シート
北海道きっての繁華街として有名なすすきのですが、3駅利用で商業施設や買い物などの都市機能がギュッとコンパクトにまとまり、暮らしやすい街。近くには有名観光スポットや飲食店が多いのも魅力的です。自然豊かな大きな公園もあって、大都会にありながら、日々を穏やかに過ごせそうです。一度ぜひ訪れて、環境の良さを実感してみてください。
発見ポイント!
- (1)地下鉄、市電とアクセスが良い
- (2)商業施設から個人商店まで多彩な店がたくさん
- (3)大きな公園で都市の中にも自然が豊か
札幌の中心「すすきの」の充実した住環境と、ふらっと行ける魅力的なスポットをレポート
所在地:北海道札幌市中央区